ロボット検定について

出題内容

簡単なメカニズムの構築や回路図の理解ができるとともに、簡単なプログラムの作成できるなど、工学の基礎的な知識や技能を身につけているレベル(入門レベル)

試験問題の種別

実技試験:100%

技術範囲について

1.メカトロニクス 説明書に基づき、組立出来る理解力。 与えられた部品から求められる条件を満たすメカニズムを創作できる応用力。 簡単なメカニズム構築の為の基礎知識。 2.エレクトロニクス 回路図を理解できる読解力。 ブレッドボード上に回路を再現できる応用力。 電子制御回路の入出力方法に関する基礎知識。 3.ソフトウェア 簡単なマイクロコンピュータ用プログラムを作成できる基礎知識。 条件を満たす制御パターンを構築できる想像力。 プログラム作成、転送に利用するITオペレーション力。

技術範囲

1.センシング 光センサー、タッチセンサー、音センサー等 2.制御 自律移動、PID制御、経路計画等 3.機構 カム、クランク、リンク、車輪、ハンド、アーム、歯車等 4.電気 オームの法則、キルヒホッフの法則、コンデンサー、ダイオード、抵抗等

問題例

・「2輪差動機構型ロボットを(キットとその手順書を参考に)組立せよ。」 ・「作製したロボットを壁を検知するまで前進し、検知後、回転しよけるプログラムを作製せよ。」 ・「作製したロボットにアーム機構を取り付けよ。」 ・「取り付けたアーム機構を使用して、20cm先の円筒をつかむプログラムを作製せよ。」

ロボット検定には、大きく2つの役割があります。

ひとつは、検定に合格した人間に対して、「あるレベルに達したロボット技術者」であるというお墨付きを与えること。企業の求める「即戦力」となる社員採用の際に、ひとつの目安として利用することができる資格としての役割です。

もうひとつは、ロボット技術者になるために必要な知識と技術の指針を示すこと。学生や他分野の技術者に対して、どんな知識を学び、どんな技術を身に付ければロボット技術者になれるのかを明示することです。

「企業に力を、人に技術を、子供に夢を」 − これがロボット検定に与えられた使命だと考えています。