2019年度の第2回ロボット検定For EV3及びFor WeDo試験が2019年10月 6日(日)に開催されました。
北海道、宮城、茨城、群馬、埼玉、千葉、東京、神奈川、新潟、石川、静岡、愛知、大阪、兵庫、奈良、広島、福岡、熊本、大分、鹿児島、沖縄、ベトナムのロボット検定認定会場で2,060名の小中高生が受験しました。
For WeDo試験では新たに1級が実施され、早くも1級を合格した小学生が全国に誕生しました。
For WeDo試験
試験時間は40分。3級は知識問題(選択問題)70点と実技問題(組立て)30点、2級と1級は知識問題(選択問題)30点と実技問題70点(組立て30点、プログラミング40点)が出題されました。100点満点中70点以上で合格となります。
結果は以下の通りです。
平均点(100点満点) | 合格率 | |
3級 | 74.6 | 69.8% |
2級 | 70.1 | 65.7% |
1級 | 79.0 | 72.9% |
初受験者では特に組立て問題で些細な間違いが見られました。パーツを取ける位置、向き、長さが少しでも違うと減点になりますが、その間違いに気付かない受験者が多かったようです。モデル通りに組み立てる練習をして欲しいと思います。2級以降の実技問題は組み立てたモデルを動かす問題となっており、プログラム作成の基本の理解が試される問題が出題されました。普段何となくアイコンを並べることで動いていても、問題で問われた通りに動かすには、アイコンを順序通りに正確に並べる必要があります。今回間違えてしまった受験生は、アイコンの並べる順序を復習して、今後その点を意識してプログラムを作成してください。初実施の1級では高い合格率となりました。次回の検定は2020年3月19日(祝)に実施されます。
For EV3試験
試験時間3級、準2級は60分、2級、準1級、1級は90分。知識問題20点、実技問題80点(組立て40点、プログラミング40点)が出題されました。100点満点中70点以上で合格となります。
結果は以下の通りです。
平均点(100点満点) | 合格率 | |
3級 | 74.7 | 68.0% |
準2級 | 74.1 | 65.1% |
2級 | 65.3 | 53.6% |
準1級 | 74.7 | 64.0% |
1級 | 54.2 | 50.0% |
3級、準2級は例年よりも低い合格率となりました。初受験者に共通する解答の記入の仕方に不備があることから、減点となった受験生が見受けられました。また指定されたポートと逆向きに組み立てているケース、プログラム内に余分な動きを入れているケースもありました。プログラムは問われた動きを基本通り最低限のアイコンを並べる意識を持ち解答して欲しいと思います。
2級では知識問題で失点をする受験生が多くいますが、頻出のギア比、センサーに関する問題など、過去問を数年分確認し対策を取ってください。
準1級、1級でのロボットの組立て問題ではモデルがなく、指定された条件でロボットを作成する自由制作になります。問われた条件を理解し限られた時間内で具現化する練習を行ってください。2級以降の実技問題では基本レベルを超える問題が出題されますが、基本問題を確実に得点することで各級合格を目指せます。出来なかった問題を復習して、次の挑戦につなげてください。次回は2020年4月19日に実施されます。