2023年度の第1回ロボット検定For EV3、For SPIKEプライム及びFor WeDo2.0検定が2023年 4月 16日に開催されました。(会場により別日程で開催。)
北海道、宮城、茨城、群馬、埼玉、千葉、東京、神奈川、富山、静岡、愛知、大阪、兵庫、奈良、広島、山口、福岡、佐賀、熊本、大分、鹿児島、沖縄のロボット検定認定会場で1,834名の小中高生が受験しました。
各検定会場ではコロナウィルス感染防止対策を取りながら実施いたしました。
For WeDo2.0検定
試験時間は全級40分。
問題は、知識問題(40点, 1級は30点)・組立て問題(30点)・プログラミング問題(30点, 1級は40点)が出題されました。100点満点中70点以上で合格となります。知識問題だけでなく実技問題が出題されるのがロボット検定の特徴です。知識問題では、パーツの知識、ギアの仕組み、立体図形、プログラミング的思考を問う問題が出題されました。組立て問題は(3級)薬提供ロボット、(2級)サポートベッドロボット、(1級)手術アームロボットを組み立てる問題となりました。実技問題では、例年通り組立てたロボットを条件通りに動かす問題が出題されました。3級は実際に動かす問題はなく、ロボットを動かすためのプログラム作成能力を問う問題、2級はモーターとセンサーを使用し基本動作を完成させる問題、1級では完成した動きをその場で試験監督の判定を受ける問題が出題されました。全体の結果は以下の通りです。
平均点(100点満点) | 合格率(%) | |
3級 | 76.2 | 79.4 |
2級 | 78.6 | 79.6 |
1級 | 77.7 | 78.1 |
For EV3検定
試験時間は3級、準2級は60分、2級、準1級、1級は90分。問題は、知識問題(20点)・組立て問題(40点,準1・1級は30点)・実技・プログラム問題(40点,準1・1級は50点)が出題されました。100点満点中70点以上で合格となります。知識問題ではギア・滑車・各種センサーの知識と活用や、プログラミングの知識と活用を問う問題が出題されました。組立て問題は、3級・準2級・2級は組立書通りに組立てる問題が、準1級・1級は指定された条件に適合するロボットを製作する問題が出題されました。プログラミング問題では、3級はモーターのみを使用した基本動作、準2級はモーターとセンサーを用いた基本動作が問われています。2級では「条件分岐」「変数」「画面表示」を総合的に用いるプログラミングスキルが問われました。準1級と1級ではフィールド上でミッションを攻略するロボット+プログラミングの総合スキルを問う問題が出題されています。1級ではプロミング言語(PythonまたはC言語)も出題されました。
総合結果は以下の通りです。
平均点(100点満点) | 合格率(%) | |
3級 | 75.4 | 74.8 |
準2級 | 66.8 | 63.3 |
2級 | 72.8 | 64.1 |
準1級 | 57.2 | 29.5 |
1級 | 32.0 | 10.0 |
For SPIKEプライム検定
2回目となるSPIKEプライム検定は今回から準2級試験が実施されました。EV3検定と同様に試験時間は3級・準2級は60分です。問題は、知識問題(20点)・組立て問題(40点)・実技プログラミング問題(40点)が出題されました。100点満点中70点以上で合格となります。
主題範囲と内容はEV3の各級と同様ですが、ロボット・センサーの構造や仕様、プログラミングソフトが違うため、その点はSPIKEプライム用の問題内容となっています。総合結果は以下の通りです。
平均点(100点満点) | 合格率(%) | |
3級 | 76.7 | 79.1 |
準2級 | 62.4 | 60.2 |
次回の検定は2023年10月を予定しております。
またの挑戦をお待ちしております。