2024年度第2回ロボット検定が実施されました

2024年度の第2回ロボット検定(EV3、SPIKEプライム使用)、ロボット検定ジュニア(WeDo2.0、SPIKEベーシック使用)が2024年 9月 29日に開催されました。(会場により別日程で開催。)
茨城、群馬、埼玉、千葉、東京、神奈川、富山、静岡、愛知、大阪、兵庫、奈良、広島、山口、福岡、佐賀、熊本、大分、鹿児島、沖縄のロボット検定認定会場で小中高生が受験しました。
今回の検定の振り返りのために、問題と公開を期間限定で公開します。
公開期間:2024年11月1日~11月30日

ロボット検定ジュニア( WeDo2.0使用)
試験時間は全級40分です。問題は、知識問題(30点)、組立て問題(40点)、プログラミング問題(30点)から構成されており、100点満点中70点以上で合格となります。ロボット検定の特徴は、知識問題だけでなく実技問題も出題される点にあります。
知識問題では、ギアの知識、ギア・滑車の回転や働き関する問題が出題されました。組立て問題は、ギアのついたコマのロボットとチルトセンサーを組立てる内容でした。プログラミング問題では、コマを早く回したり、チルトセンサーの傾きで、制御する実技問題が出題されました。全体の結果は以下の通りです。

 平均点(100点満点)合格率(%)
1級88.990.9

なお、今検定はWeDo 2.0の販売終了とサポート終了に伴い、今回をもって実施終了とさせていただきます。

ロボット検定ジュニア( SPIKEベーシック使用)
今回で2回目との実施となる本検定は、新教材「SPIKEベーシック」を使用した検定で、WeDo 2.0検定の後継の検定として今後展開されます。WeDo 2.0検定と同じく小学低学年を対象としており、出題内容もWeDo 2.0検定に準じたものになります。
試験時間は全級40分です。問題は、知識問題(30点)、組立て問題(40点)、プログラミング問題(30点)から構成されており、100点満点中70点以上で合格となります。知識問題では、3級は、パーツの知識とその働き、重心に関する問題、2級は点対称、滑車の仕組みを問う問題が出題されました。組立て問題は、3級はダンスをするロボット 2級はサーフィンをするロボットを組み立てる問題でが出題されました。3級では実際にロボットを動かす問題はなく、ロボットを動かすためのプログラム作成能力を問う問題となります。2級ではカラーセンサーでロボットを制御する実技問題が出題されました。
全体の結果は以下の通りです。

 平均点(100点満点)合格率(%)
3級82.084.7
2級81.787.5


ロボット検定(EV3使用)
試験時間は2級、準1級、1級はいずれも90分です。問題は、知識問題(20点)、組立て問題(40点、準1級・1級は30点)、実技・プログラム問題(40点、準1級・1級は50点)から構成されており、100点満点中70点以上で合格となります。知識問題では、ギア・滑車・各種センサーの知識と活用、およびプログラミングの知識と活用を問う問題が出題されました。1級ではプログラミング言語(PythonまたはC言語)も出題されました。組立て問題は、2級は組立書通りに組み立てる問題が、準1級・1級は指定された条件に適合するロボットを製作する問題が出題されました。
プログラミング問題では、2級では「条件分岐」「変数」「画面表示」を総合的に用いるプログラミングスキルが問われました。準1級では、シューティングゲームを作る問題で4題の課題が、1級ではレーンを伝って移動するロボットとその課題が3題出題されました。
総合結果は以下の通りです。なお、2級は次回2025年第1回で実施終了予定です。

 平均点(100点満点)合格率(%)
2級71.258.9
準1級77.378.5
1級50.633.3

ロボット検定( SPIKEプライム使用)
SPIKEプライム検定はEV3検定と同様に試験時間は3級・準2級は60分で2級は90分です。問題は、知識問題(20点)・組立て問題(40点)・実技プログラミング問題(40点)が出題されました。100点満点中70点以上で合格となります。
主題範囲と内容はEV3の各級と同様ですが、ロボット・センサーの構造や仕様、プログラミングソフトが違うため、その点はSPIKEプライム用の問題内容となっています。総合結果は以下の通りです。

  平均点(100点満点) 合格率(%)
3級 76.1 68.2
準2級 73.4 66.2
2級 73.6 50.0

次回の検定は2025年4月を予定しております。
またの挑戦をお待ちしております。