2025年度 第2回 ロボット検定が実施されました

2025年度第2回ロボット検定(EV3、SPIKEプライム使用)およびロボット検定ジュニア(SPIKEベーシック使用)が、2025年9月28日(日)に全国の認定会場で実施されました。
今回も多くの小・中・高校生が挑戦し、学びの成果を発揮しました。

ロボット検定(EV3使用)

EV3を使用したロボット検定では、準1級・1級の2階級が実施されました。
いずれも試験時間は90分、構成は以下の通りです。

  • 知識問題(20点)
  • 組立て問題(30点)
  • 実技・プログラム問題(50点)
    (合格基準:100点満点中70点以上)

■ 準1級

知識問題では、ライントレース制御やギア比、モーター回転制御、デバッグの基礎など、理論と実践を結びつける内容が出題されました。
実技では、指定条件のもとに「自動販売機ロボット」を製作。スライダークランク機構を用いた商品落下の仕組みや、センサーによる金額認識など、構造とプログラムの連携が問われました。
プログラム課題では、カラーセンサーでの硬貨識別・ボタン操作による選択・残金表示制御など、現実的なシステム設計力が評価されました。

■ 1級

知識問題では、配列処理・関数操作・差動ギア構造の原理・ギア比設計など、より高度なロボット工学の知識が問われました。
組立て問題では、輪軸を運搬するロボットを製作し、構造の安定性や可動部の精度が評価対象となりました。
プログラム課題では、条件分岐と状態遷移を用いた制御を行い、複雑な動作を正確に再現する力が求められました。

全体結果(EV3)

階級平均点(100点満点)合格率(%)
準1級48.628.7
1級53.530.0

今回も受験者たちは、設計力・論理的思考力・プログラミング力を発揮し、
実際の試技を通して実践的な成果を示しました。
次回も、実技を重視した検定として引き続き実施してまいります。

【受験者向け 期間限定公開のお知らせ】
受験者の皆さまの振り返りにお役立ていただくため、今回の問題および解答を期間限定で公開しています。今後の学習や次回検定への準備にご活用ください。
※ 公開期間:11月30日(日)まで
 準1級( 問題解答 )  1級( 問題解答 )  


ロボット検定(SPIKEプライム使用)

SPIKEプライムを使用したロボット検定では、3級・準2級・2級・準1級の4階級が実施されました。
試験時間は3級・準2級が60分、2級・準1級が90分です。
いずれの級も、実技を重視した形式で実施されました。

  • 3級・準2級・2級:知識問題(20点)・組立て問題(40点)・実技・プログラム問題(40点)
  • 準1級:知識問題(20点)・組立て問題(30点)・実技・プログラム問題(50点)

(合格基準:100点満点中70点以上)

■ 3級

知識問題では、ギア比・カラーセンサー・モーター出力などの基本理解が問われました。
組立て問題では、モーター接続を含む移動型ロボットを製作。
実技・プログラム問題では、信地回転や指定時間での動作制御を正確に行う力が評価されました。

■ 準2級

知識問題では、歯車比・タイヤ径と距離の関係・光の三原色などを出題。
組立て問題では、開閉機構を持つモデルの再現を行い、正確な組立力が試されました。
実技・プログラム問題では、フォースセンサーと変数操作を使った「満腹メーター」課題が出題され、入力と出力を連動させるプログラム構築力が評価されました。

■ 2級

知識問題では、ギア比や移動距離の算出、カラーセンサーによる条件判断など応用的内容が中心でした。
組立て問題では、複数モーター・センサーを用いた複雑な構造体を再現。
実技・プログラム問題では、変数を用いた条件分岐・繰り返し制御を構築し、
センサーとの連携精度が合否を分けました。

■ 準1級

知識問題では、ライントレース制御(閾値・P制御)・コンパイル概念・ギア比の応用など高度な内容を出題。
組立て問題では、SPIKEプライムを用いて**「自動販売機ロボット」**を制作。
実技・プログラム問題では、カラーセンサーでの硬貨識別・金額判定・ボタン入力による商品選択など、
実社会に近い複合的な制御課題に挑戦しました。

全体結果(SPIKEプライム)

階級平均点(100点満点)合格率(%)
3級74.369.2
準2級82.485.1
2級68.557.5
準1級67.346.2

今回のSPIKEプライム検定では、センサー制御・変数処理・条件分岐を駆使し、
プログラミング力に加えて論理的思考力・創造力が試されました。

【受験者向け|期間限定公開のお知らせ】
受験者の皆さまの振り返りにお役立ていただくため、今回の問題および解答を期間限定で公開しています。
今後の学習や次回検定への準備にご活用ください。
※ 公開期間:2025年11月30日(日)まで
 3級( 問題解答 )  準2級( 問題解答 )  
 2級( 問題解答 )  準1級( 問題解答 ) 


ロボット検定ジュニア(SPIKEベーシック使用)

SPIKEベーシックを使用したロボット検定ジュニアは、小学校低学年を対象にした検定で、
今回は 3級・2級・1級 の3階級が実施されました。
試験時間は全級共通で40分、構成は以下の通りです。

  • 知識問題(30点)

  • 組立問題(40点)

  • 実技・プログラム問題(30点)
    (合格基準:100点満点中70点以上)

■ 3級

知識問題では、てんびんのはたらき・モーターの回転方向・力の伝わり方を問う内容が出題されました。
組立問題では、遊園地のアトラクションモデルを製作。
実技・プログラム問題では、モーターの回転・停止を繰り返す制御を行い、時間設定と順序理解を評価しました。

■ 2級

知識問題では、ギアの仕組み・センサーの活用・力の伝達に関する基礎理解を確認。
組立問題では、モーターとリンク機構を用いた乗り物モデルを再現。
実技・プログラム問題では、回転運動と時間制御を組み合わせた動作制御を行い、複数動作を順序通りに完了させる力が問われました。

■ 1級

知識問題では、てこの原理やギアの組み合わせ・動きの推論など、より高度な内容を出題。
組立問題では、レバー動作で上下運動を行うボックス型モデルを製作。
実技・プログラム問題では、複数モーターを時間差で動かす制御プログラムを作成し、アトラクション動作の順序再現を行いました。

全体結果(ロボット検定ジュニア)

階級 平均点(100点満点) 合格率(%)
3級 82.5 85.1
2級 76.5 85.2
1級 63.9 50.0

今回も、多くの子どもたちがロボットの組立やプログラミングを通して、
ものづくりの楽しさと論理的に考える力を発揮しました。
今後も本検定を通じて、子どもたちの「学ぶ力」「つくる力」「考える力」を育む機会を提供してまいります。

【受験者向け|期間限定公開のお知らせ】
受験者の皆さまの振り返りにお役立ていただくため、今回の問題および解答を期間限定で公開しています。
今後の学習や次回検定への準備にご活用ください。
※ 公開期間:2025年11月30日(日)まで
 3級( 問題解答組立書 ) 
 2級( 問題解答組立書  ) 
 1級( 問題解答組立書  )  
 

引き続き、ロボット検定を通して「学ぶ力」「つくる力」「考える力」を育む機会を提供してまいります。