2026年度 第1回 ロボット検定が実施されました

2026年度第1回ロボット検定(EV3、SPIKEプライム使用)およびロボット検定ジュニア(SPIKEベーシック使用)が、2026年4月に全国の認定会場で実施されました。

今回も多くの小・中・高校生が挑戦し、日頃の学習成果を発揮しました。


ロボット検定(EV3使用)

EV3を使用したロボット検定では、準1級・1級の2階級が実施されました。
いずれも、知識問題と実技問題を通して、ロボットの構造理解、プログラミング、課題解決力が問われました。

■ 準1級

知識問題では、PDCAサイクルを用いた問題解決、ギア機構、タッチセンサーを用いた回数計測など、ロボット競技や製作活動に結びつく内容が出題されました。
実技では、平行リンク機構を用いた「飛び出すブロックを叩くゲーム機」の製作に取り組みました。ブロックが飛び出す仕組み、センサーによる認識、モーターによる制御など、機構とプログラムを組み合わせる力が評価されました。

■ 1級

知識問題では、配列処理、関数・サブルーチン、自動運転における障害物検知、ギア比の設計など、より高度なプログラミングとロボット工学の知識が問われました。
実技では、試技フィールド上で、床面とキットケースのふたの上を移動するロボットを製作し、ボタンやタッチセンサーによる指示に応じて動作を変える課題に取り組みました。条件に応じた動作制御と、安定したロボット構造を両立する力が求められました。

全体結果(EV3)

階級 平均点(100点満点) 合格率(%)
準1級 64.9 52.0
1級 50.0 34.9

今回も受験者たちは、設計力・論理的思考力・プログラミング力を発揮し、実際の試技を通して実践的な成果を示しました。


ロボット検定(SPIKEプライム使用)

SPIKEプライムを使用したロボット検定では、3級・準2級・2級・準1級の4階級が実施されました。
いずれの級も、知識問題、組立問題、実技・プログラム問題を通して、実践的なロボット製作力とプログラミング力が問われました。

■ 3級

知識問題では、ギア、距離センサー、モーター出力、ロボットの動作など、SPIKEプライムを扱ううえでの基本理解が問われました。
組立問題では、組立書を見ながら移動型ロボットを完成させました。
実技・プログラム問題では、信地回転・超信地回転、前進・後進など、基本的な移動制御を正確に行う力が評価されました。

■ 準2級

知識問題では、ギアの回転、リンク機構、フォースセンサー、距離センサーを使った条件判断など、基本から一歩進んだ内容が出題されました。
組立問題では、指示に従ってロボットを完成させ、実技・プログラム問題では、距離センサーを用いて壁からの距離に応じた表示を行うなど、センサーとプログラムを連携させる力が問われました。

■ 2級

知識問題では、歯数の異なるギアの回転、ライトマトリクス、90度超信地回転のマイブロック、自動ドアのフローチャートなど、機構・表示・制御を総合的に理解する内容が出題されました。
組立問題では、指定されたモデルを正確に組み立てる力が試されました。
実技・プログラム問題では、センサーや条件分岐を活用し、目的に応じてロボットを制御する力が評価されました。

■ 準1級

知識問題では、PDCAサイクル、カム機構、ギアボックス、センサーを用いた入力処理など、高度な問題解決と制御の考え方が出題されました。
実技では、平行リンク機構を用いた「飛び出すブロックを叩くゲーム機」を製作しました。プログラム課題では、乱数、変数、センサー入力、ブロックの出現判定などを組み合わせ、ゲームとして成立する複合的な制御に挑戦しました。

全体結果(SPIKEプライム)

階級 平均点(100点満点) 合格率(%)
3級 77.1 79.4
準2級 72.5 72.9
2級 72.1 73.4
準1級 72.8 59.3

今回のSPIKEプライム検定では、センサー制御・変数処理・条件分岐を駆使し、プログラミング力に加えて論理的思考力・創造力が試されました。


ロボット検定ジュニア(SPIKEベーシック使用)

SPIKEベーシックを使用したロボット検定ジュニアは、小学校低学年を対象にした検定です。
今回は、3級・2級・1級の3階級が実施されました。試験時間は全級共通で40分、構成は以下の通りです。

  • 知識問題(30点)
  • 組立問題(40点)
  • 実技・プログラム問題(30点)

(合格基準:100点満点中70点以上)

■ 3級

知識問題では、モーターで動くもの、シーソーのつり合い、ブロックの形の見方など、身近なものづくりや力のはたらきに関する内容が出題されました。
組立問題では、組立書を見ながらモデルを完成させました。実技・プログラム問題では、「ゴリラのてつぼうせんしゅ」をテーマに、モーターの回転方向や回転数を考えながら、順序に沿って動きをつくる力が問われました。

■ 2級

知識問題では、カラーセンサーの使われ方、ブロックの組み合わせ、坂道での動き、図形の見分けなどが出題されました。
組立問題では、「ねこロボット」を製作し、実技・プログラム問題では、前あしの往復運動や、色に応じた動作の変化など、センサーとモーターを組み合わせた制御に取り組みました。

■ 1級

知識問題では、ジャイロセンサー、ブロックの組み合わせ、音・ライト・モーターを組み合わせたプログラムなど、複数の要素を関連づけて考える内容が出題されました。組立問題では、指定されたモデルを正確に組み立てました。
実技・プログラム問題では、「くじらロボット」をテーマに、おびれの上下運動やしおふきの動作を、時間差や動作順序を考えながら制御しました。

全体結果(ロボット検定ジュニア)

階級 平均点(100点満点) 合格率(%)
3級 79.3 87.0
2級 79.6 84.4
1級 75.4 74.0

今回も、多くの子どもたちがロボットの組立やプログラミングを通して、ものづくりの楽しさと論理的に考える力を発揮しました。

引き続き、ロボット検定を通して、子どもたちの「学ぶ力」「つくる力」「考える力」を育む機会を提供してまいります。
※今回の問題および回答を5月17日より当ぺ―ジで公開いたします。