2026年度第2回ロボット検定(EV3、SPIKEプライム使用)およびロボット検定ジュニア(SPIKEベーシック使用)が、2026年9月に全国の認定会場で実施されました。
今回も多くの小・中・高校生が受験し、日頃の学習成果を発揮しました。
各級の出題内容と試験結果をご紹介します。
ロボット検定(EV3使用)
EV3を使用したロボット検定では、準1級・1級の2階級が実施されました。
知識問題と実技問題を通して、ロボットの構造理解、プログラミング、課題解決力が問われました。
準1級
知識問題では、フローチャート、スライダークランク機構、ギアによる動力伝達、タッチセンサーを用いた回数計測など、機構とプログラミングに関する内容が出題されました。
実技では、スライダークランク機構を利用した「2つの旗を上げ下げするゲーム機」の製作に取り組みました。画面にランダムに表示される指示に合わせてセンサーを操作し、旗の動きを制御する課題です。変数、乱数、センサー入力、条件分岐などを組み合わせ、ゲーム全体を動作させる力が問われました。
1級
知識問題では、配列の並べ替え、関数による数値処理、比例制御、複数のギアを組み合わせた減速機構の設計など、高度なプログラミングとロボット工学の知識が問われました。
実技では、左右を指し示す「針」の動きを記憶して回答するゲーム機を製作しました。針がランダムに示した方向を覚え、ボタン操作で再現する仕組みです。乱数や変数を使った処理に加え、条件に応じた動作の切り替えなど、複雑な制御プログラムを構築する力が求められました。
試験結果(EV3)
| 階級 | 平均点 | 合格率 |
|---|---|---|
| 準1級 | 74.5点 | 72.7% |
| 1級 | 59.8点 | 47.8% |
| 全体 | 67.0点 | 60.0% |
今回のEV3検定では、準1級の合格率が72.7%となった一方、1級は47.8%と難易度の高さがうかがえる結果となりました。
【EV3を使用したロボット検定について】
EV3を使用したロボット検定は、実施期間を2027年まで延長し、2027年をもって終了する予定です。
ロボット検定(SPIKEプライム使用)
SPIKEプライムを使用したロボット検定では、3級・準2級・2級・準1級・1級の5階級が実施されました。
各級で、知識問題、組立問題、実技・プログラム問題を通して、ロボット製作力とプログラミング力が問われました。
3級
知識問題では、ギアの回転方向、モーターの動き、ロボットの基本的な制御など、SPIKEプライムの仕組みとプログラミングに関する内容が出題されました。
組立問題では、組立書を見ながら移動型ロボットを完成させました。実技・プログラム問題では、前進・後進、信地回転・超信地回転などの動きを組み合わせ、指定された時間や方向にロボットを動かす力が評価されました。
準2級
知識問題では、滑車の仕組みや回転の伝達、センサーの利用など、機械の構造とロボット制御に関する内容が出題されました。
組立問題では、指定された移動型ロボットを製作しました。実技・プログラム問題では、フォースセンサーや距離センサーを利用し、壁との距離に応じてロボットを停止させたり、ハブの画面に数字を表示させたりする課題に取り組みました。
2級
知識問題では、ギア比の計算など、機構の理解やプログラミングに関する内容が出題されました。
組立・実技問題では、釣り竿を操作するロボットの製作に取り組みました。カラーセンサーを使って釣り上げた魚とゴミを判別し、それぞれ異なる動作を行う課題です。乱数による待機時間の設定や、変数を使った魚の数の記録など、複数の処理を組み合わせたプログラミング力が問われました。
準1級
知識問題では、フローチャート、スライダークランク機構、ギアによる回転の伝達、センサーを用いた回数計測などが出題されました。
実技では、2つの旗を上げ下げするゲーム機を製作しました。ライトマトリクスにランダムに表示される指示とセンサーの状態が一致しているかを判定し、結果を表示する課題です。変数や乱数、条件分岐などを活用し、制限時間内の正解回数を記録・表示するなど、複数の機能を統合する力が評価されました。
1級
知識問題では、Pythonによる配列処理、関数、比例制御、ギアを組み合わせた減速機構の設計など、より専門的な内容が出題されました。
実技では、左右を指し示す針の動きを記憶し、ハブのボタンで回答するゲーム機を製作しました。ランダムに示される方向を順番に記憶し、正しく回答することで問題数が増えていく仕組みです。変数、繰り返し処理、条件分岐、状態遷移などを組み合わせ、複雑な動作を正確に制御する力が求められました。
試験結果(SPIKEプライム)
| 階級 | 平均点 | 合格率 |
|---|---|---|
| 3級 | 72.9点 | 70.1% |
| 準2級 | 71.2点 | 68.9% |
| 2級 | 68.9点 | 60.8% |
| 準1級 | 83.5点 | 82.4% |
| 1級 | 77.5点 | 75.0% |
| 全体 | 72.1点 | 68.2% |
今回のSPIKEプライム検定では、準1級が平均83.5点、合格率82.4%と高い結果となりました。全体の合格率は68.2%でした。
ロボット検定ジュニア(SPIKEベーシック使用)
SPIKEベーシックを使用したロボット検定ジュニアは、小学校低学年を対象とした検定です。
3級・2級・1級の3階級が実施され、知識問題、組立問題、実技・プログラム問題を通して、基礎的なロボット製作力やプログラミング力が問われました。
3級
知識問題では、ブロックの数や形の理解、マス目を使った移動経路、じゃんけんの結果を考える問題など、観察力や論理的思考力が問われました。
組立問題では「ツバメロボット」を製作しました。実技・プログラム問題では、ツバメの回転動作や、日本とオーストラリアを行き来する渡り鳥の動きをテーマに、プログラムの順序や繰り返し処理を考える課題に取り組みました。
2級
知識問題では、ハブの名称と働き、マス目を使った移動経路、じゃんけんの推理問題などが出題されました。
組立問題では「もちつきをするうさぎロボット」を製作しました。実技・プログラム問題では、モーターの回転運動を往復運動に変える仕組みを理解し、カラーセンサーで読み取った色によって、もちをつく速さを変えたり、動作を停止させたりする課題に取り組みました。
1級
知識問題では、モデルの傾きによって音を鳴らすプログラムや、決められた順序でマス目を進む問題など、センサーの理解や論理的な判断力が問われました。
組立問題では「リスロボット」を製作しました。実技・プログラム問題では、木の実を運んで落とす動作をテーマに、モーターの動きやプログラムの順序を考え、指定された動作を正確に実行する課題に取り組みました。
試験結果(ロボット検定ジュニア)
| 階級 | 平均点 | 合格率 |
|---|---|---|
| 3級 | 78.2点 | 80.1% |
| 2級 | 88.9点 | 87.1% |
| 1級 | 75.8点 | 75.0% |
| 全体 | 79.9点 | 82.0% |
今回のロボット検定ジュニアでは、全体の合格率が82.0%となりました。特に2級では平均88.9点、合格率87.1%と高い結果となり、多くの受験者が日頃の学習成果を発揮しました。
2026年度第2回 ロボット検定 試験問題・解答の公開
今回のロボット検定の試験問題と解答を、期間限定で公開いたします。試験の振り返りや今後の学習にお役立てください。
公開期間:2026年11月3日(火・祝)~12月6日(日)
SPIKEプライム
3級(問題・解答)、準2級(問題・解答)、2級(問題・解答)、準1級(問題・解答)、1級(問題・解答)
ロボット検定ジュニア(SPIKEベーシック)
3級(問題解答・組立書)、2級(問題解答・組立書)、1級(問題解答・組立書)
※公開期間終了後は閲覧できなくなります。
※公開資料の無断転載・再配布はご遠慮ください。
今回の検定でも、ロボットの組立てやプログラミングを通して、知識だけでなく、自ら考え、試行錯誤しながら課題を解決する力が問われました。
受験された皆さん、お疲れさまでした。
今後もロボット検定を通して、子どもたちの「学ぶ力」「つくる力」「考える力」を育む機会を提供してまいります。
来年度は2027年4月および9月に開催予定です。
